2009年09月08日

有田ルネッサンス・その後ー①



有田焼は佐賀県の伝統的地場産業ですから、有田焼の関係者には
ガンバッテほしいものですが、今より良くなるには、今の良くない所を
改良、改善して、「改める」しかありません。
そこでモノ作りに関わる一人として、頑張れと言うだけでなく、応援したい
気持ちから、今までの有田焼の「取り組み方」について、総括をする
ことが大事と思い、しばらくは有田焼について書いていきます。
それは有田焼の状況は、国内の他の伝統的地場産業や、地方の中小
企業にも共通する課題でもあるからです。

有田焼の商社や窯元が共同で取り組んだ事業のひとつに、平成19年の
「有田ルネッサンス」という事業がありました。
有田ルネッサンスなんて名前を初めて聞く人もいるでしょうから
まずは、この事業について簡単に説明します。

低迷する有田焼を何とかしようと、大手広告代理店の電通が企画した
「食器デザインコンペ」を実施し、全国や世界から新しいデザインを集め
446点の応募の中から、第一次審査をパスした20作品を有田焼商社と
窯元が共同で、型代などを自己負担して作ったのです。  続きを読む


Posted by デザイン散歩 at 12:33 | Comments(0)