2010年01月30日
伊万里川に色絵錦の大壷

伊万里は江戸時代に古伊万里の焼き物を、伊万里川河畔から輸出した
歴史がありますから、伊万里川にかかっている伊万里津大橋の上には
写真のような、色絵金彩の大きな壷が置いてあります。
ジョギングのコースになっているので、この大きな壷のところで一休みを
しながら、壷の上を見ていたら、上に狛犬が置いてあるのを見つけた。

この橋の上を歩く人よりも、車で通り過ぎる人の方が多いから、壷の上に
置いてある、狛犬の出来映えに関心を抱く人はたぶん少ないでしょう。
それにしても、手描き絵付けの細やかな表現には驚きます。
2010年01月27日
木のオモチャ

ずいぶん前ですが、木製おもちゃのデザインを浅草の玩具メーカーから
依頼された事があり、チームのメンバーでデザインスケッチをする前に
「オモチャって、そもそも一体何?」って話から始まり、関連する図書や
雑誌などを集めて、そして知ったのが、おもちゃの「語源」です。
小さな子供や赤ちゃんの手に持てるように、「は~い、これを持ちなさい」と
言うかけ言葉の「お持ちなさい」から「お持ちや」、そして「おもちゃ」となった。
ですから、小さな子供の遊び道具の、「手に持つ」モノをさしている。
最近の子供たちの手にはどんな「おもちゃ」があるのか、よく知りませんが
木製おもちゃは、手の肌触り、ぬくもり、やわらかな音、安全性など
小さな子供にとって一番適した素材なのは変わらない。
写真のオモチャの飛行機は家に来てから30年で、とっくに子供の手から
離れてしまい、今では私の机の上に置いてある。
2010年01月22日
クラフトビール・コエドのデザイン

昨日、ベルギーのビールを書いたので、今日もビールの続き。
昨年の秋、ブランドをテーマにしたセミナーに、講師には京都の大学で
デザインを教えている友人のY教授に伊万里まで来ていただいた。
その時に、地方の中小企業で「ブランド作り」で、成功している事例を
いくつか紹介してくださいと頼んだら、その中の一つに埼玉県の
川越市で、地ビールを作っている会社があった。
川越市は蔵の町作りをしており、「小江戸(こえど)」とも呼ばれている。
美味しい地ビールができた最初の頃、ビール瓶のラベルには漢字で
「小江戸ビール」と書かれて、あまりパッとしなかったようです。
ビールの味は旨いのに、あまりパッとしないのは「小江戸」という
筆文字のデザインやボトルなどのインパクトがどうも弱かったようです。
写真はリニューアルをしたコエドビールで、デザインはちょっとしゃれた
外国のビールみたいな雰囲気になって、「和風味」が消えている。
商品のコンセプトを、川越の和風な「小江戸」ではなく、ビールの本場に
立ち位置を変えて、英文字の「COEDO」にしたのです。
いかにも、ビールの本場のようなデザインですから、本場のように
COEDOビールは美味いだろうというイメージに仕上げてます。
「川越→歴史→蔵の町→小江戸→和風=筆文字」にこだわらないで
デザインをリニューアルするだけでなく、販売促進にも力を入れて
川越市内のイベントにも出店して、川越市民や観光客にPRする努力を
したから、今では順調に業績を伸ばしている。
ビールの味=デザイン=PRなどの「努力の方向」があっていると、ちゃんと
良い成果が出るもの。
論より証拠で、コエドビールはこちらをクリック→COEDO
たぶん、ブランドやHP表現の参考になりますよ。
2010年01月20日
伊万里の磁器ひいな祭り
正月も過ぎ、早いもので今日は1月20日。
来月の2月1日からは、伊万里鍋島焼の里「大川内山」では、恒例になった
磁器ひいな祭りが始まります。
今回の案内ポスターには、「狗皿(いぬざら)」が登場していて、一昨年は
狗箱(いぬばこ)がポスターになっていた。
狗箱は安産や多産、そして子孫繁栄の意味がある縁起物ですから、雛飾りの
下の段に置いて子孫繁栄を願っています。今回の狗皿は、そんな意味合いも
ありながら、食器としても使えるように工夫されたものです。
雛祭り期間には、伊万里焼ランプの限定販売や磁器の雛人形など、焼き物
ファンが楽しめそうですから、ぜひ伊万里の大川内山へお出かけください。
Posted by デザイン散歩 at 13:00 | Comments(1)
2010年01月19日
アバターは凄い!
今年になって初めて映画館に行って映画を観ようと思ったのが「アバター」
この映画は「映画館に行って見てこそ楽しめる」作品です。
ジェームス・キャメロン監督のタイタニック以来の映画で、SFなんですが
ストーリーが面白いし、何と云っても「映像」が凄い!
シガニー・ウィーバーをキャスティングし、彼女は宇宙船のコックピットが
ほんとに一番よく似合う女優だし、今回もある意味、「戦う」役だった。
惑星の名前が「パンドラ」というのも、惑星についてから、一体何が起きるの
だろうと、期待感を抱かせてくれ、色んな伏線が散りばめられている。
物語は惑星の先住民と、地球の民間企業に雇われた傭兵との戦いを軸に
環境や共生、再生などを絡めて、良くできているなぁ~と感心するばかり。
しかし、アバターの先住民と侵略者との戦いは、まるで西部劇映画の
インディアンと騎兵隊のようにも見えたのは、何か意図があるのかも。
ゴールデングローブ賞に選ばれたのも納得する、面白くて、凄い映画で
おそらく、アカデミー賞にも選ばれるのは確実でしょうね。
2010年01月15日
アイデアは質より量
この間、テレビのスポーツニュースを見ていたら、プロ野球の城島選手が
出ていました。シーズンオフのトレーニング中の様子なんですが、プロ野球
選手の場合は、とにかく走り込んで、下半身を強化して、次のシーズンを
フルに出場できる、「体作り」になるようです。
体を作り上げるのに、走り込むのが良いのなら、その走り方には
インターバルの取り方など効率の良い練習方法があるのでしょうが
階段でも坂道でも、とにかく走り込むのがいいようです。
そんなトレーニングを見ていたら、新しいデザインを考える時の様子と
何となく似ているようですね。
デザインの新しいアイデアを考える時は、スケッチ用紙を前に置いて
眼を閉じて瞑想をする事は全くなく、思いついたら、5Bの鉛筆で
アイデアスケッチを描いていくだけ。
そのアイデアが本当に新しいだろうかとか迷わないで、とにかく
浮かんできた順番に、どんどんと描いていきます。
描いたアイデアスケッチを見て、気になる所をまた改めるアイデアを
考えては描きます。描いたスケッチを描き直すのもアイデアですから。
似たようなアイデアでも気にしないで、とにかくスケッチの数を多く描いて
今日はこのテーマのアイデアスケッチを50枚描くとか、今週は100枚
描くとか、とにかく「手を動かして」描いていくと、良いアイデアが閃めく。
プロ野球選手の走るトレーニングの「走り込み」のように、スケッチを
どんどん描いていく、「描き込み」のように、1枚でも多く描いていくと
今度のデザインはこの辺かなぁと、段々と焦点が合ってきます。
ですから焦点が合うまで、「描き込み」をするしかありません。
走り込みで体力がつくように、描き込みをして新しいデザインに会うまで
とにかく描き込みの量を多くすると、走り込みで汗が出てくるように
デザインの新しいアイデアが出てきます。
描き込みに必要なのは、「紙」と「鉛筆」と、「ヤルゾ~!という執着心と
やる気の「気合い」だね。
2010年01月13日
博多一風堂のラーメン
この間の3連休に博多の天神まで出かけて、お昼には久しぶりに
とんこつラーメンを食べようと、天神の「博多一風堂」に入った。
お店の扉を開けた時、スタッフの元気な挨拶で一気に「食べるモード」の
スイッチが入り、食べるというよりも、「食う」気合に変わるね。
ランチタイムですから、5人ほど並んでいるけど、この並んでいる時間が
どのメニューにするかを決めるには、じっくり選べて都合がいい。
味、ボリューム、値段、空間、サービスなどなど、どれも元気になると。
博多ラーメン一風堂の店内に、流れるBGMがジャズなのも嬉しい。