2010年01月22日
クラフトビール・コエドのデザイン

昨日、ベルギーのビールを書いたので、今日もビールの続き。
昨年の秋、ブランドをテーマにしたセミナーに、講師には京都の大学で
デザインを教えている友人のY教授に伊万里まで来ていただいた。
その時に、地方の中小企業で「ブランド作り」で、成功している事例を
いくつか紹介してくださいと頼んだら、その中の一つに埼玉県の
川越市で、地ビールを作っている会社があった。
川越市は蔵の町作りをしており、「小江戸(こえど)」とも呼ばれている。
美味しい地ビールができた最初の頃、ビール瓶のラベルには漢字で
「小江戸ビール」と書かれて、あまりパッとしなかったようです。
ビールの味は旨いのに、あまりパッとしないのは「小江戸」という
筆文字のデザインやボトルなどのインパクトがどうも弱かったようです。
写真はリニューアルをしたコエドビールで、デザインはちょっとしゃれた
外国のビールみたいな雰囲気になって、「和風味」が消えている。
商品のコンセプトを、川越の和風な「小江戸」ではなく、ビールの本場に
立ち位置を変えて、英文字の「COEDO」にしたのです。
いかにも、ビールの本場のようなデザインですから、本場のように
COEDOビールは美味いだろうというイメージに仕上げてます。
「川越→歴史→蔵の町→小江戸→和風=筆文字」にこだわらないで
デザインをリニューアルするだけでなく、販売促進にも力を入れて
川越市内のイベントにも出店して、川越市民や観光客にPRする努力を
したから、今では順調に業績を伸ばしている。
ビールの味=デザイン=PRなどの「努力の方向」があっていると、ちゃんと
良い成果が出るもの。
論より証拠で、コエドビールはこちらをクリック→COEDO
たぶん、ブランドやHP表現の参考になりますよ。