2011年06月29日
銀座ライオンビアホールの限定ビール
家の前を流れる伊万里川沿いの歩道を、白い子犬を連れて
散歩しているのを、今朝早く見かけた。
白い子犬は街灯やフェンスなど、臭いを嗅ぎながら
ウロウロ歩いては、ここかなという場所で止まりオシッコ。
こういうのをマーキングだと、犬を飼ってる友人から
聞いたことがあり、自分のテリトリーの主張らしい。
マーキングって、マークすることだから、自分にあてはめて
みたら、たまに東京に行った時に必ずマークして立寄る所に
銀座ライオンビアホールがあるなと改めて気づいた。
日本で初めてのビアホールが銀座にできて110年以上で
美大生の頃から、ここをマークし始めて40年ぐらいかな。
大した用事もないのに銀座をぶらついても、マーキング先の
銀座ライオンビアホールはこれからも変わらないだろうし
そのせいかビールを飲むなら「○○だあ~」と声高に主張する
のはヤボってもんで、自分の好きなのを飲めばいいだけで
今もひかえめなサッポロ党の党員に変わりはないね。
2011年06月27日
「木のヘラ」のバランスはいいね。
武雄市若木の「くぬぎの杜」と看板がある所で、家具作り
木工塾に通ってから知ったのが、同じ敷地にある
和樹(なごみのき)さんのヘラや器などの木工品です。
鍋などをかきまぜるヘラは右利き用が一般的ですが、ここ
では、「左利き用」のヘラも作っています。
こういうのが、手作りならではの良さですね。
ヘラは手に「握る」モノ。
握り具合を左右するのは「太さ」と「握りの形状」なので
自分の指の長さや手の握力などに合う太さだと、使い心地が
良いでしょう。
そして、デザイン的には写真のように手に握る棒の延長上に
ヘラの「重心」があるほうが、使い心地の決め手になると
思います。使い心地のキモの部分は「重心のバランス」。
ヘラを握った感じで、心地の良さを判断しがちですが、実は
良いモノは「重心のバランス」が縁の下に隠れています。
2011年06月20日
使い心地と使い勝手
モノがあふれている時代になっていると、「使い勝手」の良さと
いう理由より、その人個人にとって「使い心地」の良さのほうが
どうも優先されるような気がしています。
使い勝手の良さは言い換えれば、便利や機能のようなものだから
誰にとっても、あると便利とか役に立つという範疇になりますが
「使い心地」になると、心地が良いかあまり良くないって話になり
これはもう使う人個人、個々の判断に委ねられてしまいます。
酒器の盃で例えるなら、お酒を飲みやすい盃でなく、その盃で
お酒を飲んだら、より美味く飲めそうな気配を感じて、お酒を
飲むなら、この盃でと思わせるような。
形や仕上げ、色以外に、手触りや口当たりなどの触感が大事です。
2011年06月19日
お気に入りの夕陽の写真
この間の金曜の夜は2次会に遅くまでつきあったせいか、土曜は
寝不足気味だったので、日曜は積極的に朝寝坊をしてみました。
梅雨の季節なんだから、雨降りの日が続くものだとわかってるの
ですが、気分も天気に同調して、なんとなくどんよりと。
雨なので夕焼けを見たいと思っても、現実的にかなわないので
せめて気分転換にブログで伊万里川の夕陽写真を。
いつもの伊万里川ジョギングをしてる時に撮影した夕陽で
先月に撮影した中から、1枚アップしました。
ゴールド、オレンジ色、青紫色、そして川面には1条の光ライン。
空はまだ明るくうっすら青空と、お気に入りの伊万里の夕陽です。
2011年06月17日
黄色いお椀は「みかんの木」でした。
今年になってから、土曜になると時々お邪魔している武雄市の
若木にある家具作り木工塾。
この建物の隣りには、手作りの木製のお椀やヘラなどを作って
いるなごみの樹さんの木工房があります。
小さな展示コーナーをのぞいたら、黄いろい色したお椀があり
「この黄色いお椀は、何の樹ですか?」とたずねたら
「それは、みかんの樹ですよ」と返ってきた。
いろんな木で作られたお椀があるけど、みかんの木で作った
お椀と聞くと、身近に感じるやさしい黄色のお椀ですね。
2011年06月16日
鉛筆のプレスマンは大切な必需品
デザインに興味をもつようになった工芸高校のときから
そして美大のときにも、デザイナーの肩書きで仕事をするように
なってからも、肌身離さずというほどではないけれど、筆記する
道具に対しては、関心が高いほうだと思います。
職業的に「筆記具」に関心を持たないわけにはいかないのですが
それでも、「筆記具オタク」に近いかも知れません。
数ある筆記具のなかでは、デザインのアイデアスケッチを描く
ときに使う鉛筆には「書き味」が特に気になります。
妙な言葉ですね、「書き味」なんて。どんな味がいいのかと
なると、それは「滑らかな動き味」の一言につきる。
紙の上をアイススケートのように滑らかな動きをしてくれる鉛筆だと
書く時にストレスを感じずに、「自由感」と一体になれるので
束縛のない自由な時間を過ごすことができるから。
今では一番右にある「プレスマン」が自由への引き金になってます。 続きを読む
2011年06月14日
商品は「なんのために」あるのか②

今日の記事は前回に書いた「本性」をもう少し書いて
みたいと思い、その続きになります。
うまく説明できないかもしれませんが、あまり気にしないで
さらっと流してもらえれば、ありがたいです。
「本性」ってのは他とは違う独自(差異)な「○○らしさ」じゃないかと
思ってます。新商品は3ヶ月や1年で作れても、お店や会社の
「らしさ」ってのは半年や1年そこらで根付かないでしょう。
大切なことをコツコツ続けていって10年ぐらいはかかるかな。
色彩、機能、特長などの属性について、ちゃんと説明ができても
そこの本性は伝えにくいものです。ですから、なおさらのこと
他とは違う、「○○らしさ」という本性が大事になります。
デザインをする場合、「いかに便利に」や、「いかに機能的に」
などのように、「いかに=HOW」を考えるので、属性に関わる
要素の周辺をあれこれいじり、時々はお化粧を変えるけど
大事なのは「根っ子」となる本性(らしさ)を創りだすこと。
今日の写真は、伊万里鍋島焼窯元・畑萬陶苑さんのマグカップ。
独自なルリ釉薬が誕生してから、20年以上になります。