2013年04月04日
モノ作り製造業のよきお手本・盛高鍛冶刃物

「伝統の技で世界に切り込め」
3月下旬、NHKの「おはよう日本」で、がんばっている中小企業として
紹介されてから、全国から注文が殺到して、盛高鍛冶刃物の
ホームページには断りの挨拶が書いてあるぐらいです。
熊本県八代市にプロの料理人が注目する包丁の盛高鍛冶刃物があり、
会社とはいえ、従業員は6名の小規模なモノ作り企業です。
数年前までは販売が低迷していたようですが、高品質にシフトして
包丁の「切れ味の良さ」や「切れ味の長さ」が評判となり、
今では売上げの40%は海外へ輸出しています。
その内容を説明するよりホームページを見るとよくわかるでしょう。
もともと700年の歴史ある刀鍛冶を営んで来ていますから、
刀作りで培ったこだわりの技を持っています。
従業員が6名程度の小規模な刃物製造業は、新潟の燕、三条市や
岐阜の関市、堺市など名だたる刃物産地は、有田焼などと同様に
分業制ですから、刃物の部品を下請けタイプが多く、親亀や
子亀がこけたら、孫亀の下請けもこけてしまいます。
ところが、盛高鍛冶刃物は下請けでもなく、流通業に卸すのでなく、
製造と販売を一緒にしている「製販一体型」の経営スタイル。
ですから、お客のニーズをよくつかんだ商品を提供しており、
自分で完成品を作って、自分でお客に販売してます。
この会社の在り方はモノ作り中小企業の今後の良き事例といえます。
そのひとつが、商品の価値を理解してくれる市場(お客)に出会うために、
デパートの催事販売や海外の見本市へでたり、ホームページを整えて、
ブログをまめに更新したりとインターネットをうまく活用するなど、
こういう業務を「ちゃんと」「しっかりと」取り組んでいます。
今より良くなるには、今の在り方を改良することですから、
盛高鍛冶刃物の取り組みは参考になると思います。
それでは今日も一日、Have a Smile Day !
Posted by デザイン散歩 at 12:19 | Comments(0) | ビジネス