2009年09月18日

もっと有田の魅力をアップ!

(前回の話はこちらから)
低迷する現象には、必ずその現象を引き起こす原因があり、低迷がまだ
続いている事は原因が、「今もそこにある」のです。
今より少しでも良くなる良くしたい、良く変わりたいと思うなら、今の目の前に
ある現状、現場をよく見つめて、今ある現実、現状のどこを、どうすれば
良くなるのかを考えるしかありません。

有田には有田焼という「モノ」と、有田町という「空間」の2つの魅力があると
思っています。そして、その魅力をもっと良くするには、有田に来る人への
「もてなし方」が大事になります。また、そこにある魅力を、もっともっと
光るように磨き上げるように、「試して」みるのもひとつです。

もっと有田の魅力をアップ!

「有田町の魅力をさらにアップ!」
毎週土曜の日経新聞の別紙「日経プラスワン」の記事に、焼き物の町の
ランキングが出ていて、九州エリアでは、人気一番は有田焼。
専門家の評価ランキングで、観光、体験、買物と高得点でした。
これから書くのは、まあ~、ぼくの勝手な空想ですから、あまり気にせんで
かるく読み流してください。

博多から電車に乗って有田の駅に到着すると、ホームのベンチの上に
白い猫が丸まって昼寝をしています。隣りのベンチには、同じような白い
猫が大きなあくびをして、背中を伸ばしています。
そんなのんびりとした風景が似合う、山間の町が有田の町。
駅のベンチの猫をよ~く見ると、実は白磁の焼き物で出来ている。
乗客たちは焼き物の町「有田」に着いた実感をして、「有田だね~」。
改札を出ると、そこにまるで「忠犬・ハチ公」のような犬が、主人の帰りを
待っているようにたたずんでいる。この犬も白磁で作られている。
しばらく歩いていたら、お昼になったのでラーメンを食べようと店に入って
注文したら、ラーメンは立派なラーメン鉢に入ってきて、「こんな立派な
ラーメン鉢とは、さすがに有田だね~」と、満足げに食べている。

しかし、実際には有田に来る観光客が町内でラーメンを食べようと、店に
入ってラーメンを注文し、出てきた「ラーメン鉢」は、有田焼じゃ~ない
ような器もあります。あの究極(?)のラーメン鉢さえも使ってはいません。
有田の町に来る観光客は、「焼き物の町」というイメージで来ますから
食器を買物したり、窯元を見学するだけでなく、町内の飲食店で使われて
いる食器が、立派な有田焼であれば、「さすがに有田焼の町だね~」とか
「こんな立派な有田焼のラーメン鉢だと、味も一段とおいしくなるね~」など
きっと「有田焼の町」に来たことを喜ぶにちがいない。

最優先すべきは、お客が喜ぶこと。
有田町の特権は、すごい有田焼の食器で食事を楽しめることや
すごい湯呑みやコーヒーカップでお茶やコーヒーが飲めること。
他の町のラーメン屋さんでは見たことがないような、立派なラーメン鉢で
出てくると、お客が「さすがに~有田だね~」と感心するのでは。
例えば、ラーメン屋さんのラーメン鉢は、そのラーメン屋のオリジナルな絵付けが
描いてあるとか、こだわりのラーメン鉢を、窯元と一緒になって作って見るなど
有田に来たら、「どこの店でも有田焼だらけ」。
観光客のイメージを「超える」、食器や焼き物を用意することで、他の町では
できない、有田焼の町「ならでは」の魅力になるでしょう。

有田の町には有田焼の店が並び、窯元がいるから「焼き物の町」でしょうが
「有田は焼き物の町」だね~と、観光客が感じるように、町並みの中にもっと
「焼き物」を置いて、観光客が楽しめるような工夫をする。
例えば、町中には猫が魚をくわえている姿や、犬が首を後ろ足でかいている
風景などを、原寸大の大きさの白磁の焼き物で置いてみる。
猫が昼寝をしている姿を、トンバイ塀の近くに置いてみたり、あるいは、
2匹の子犬がじゃれあっている姿の置物などを町中に置いてみては。

こんな日常に見かける「やさしい風景」や、「ほのぼのした風景」の焼き物を
町内に点在させ、町中を歩くながら楽しんでもらう、「町中アートギャラリー」に
有田の町内をにしてみると、町内を歩くことがもっと楽しくなるのでは。
お店で食器や焼き物を「売る」だけでなく、もっと町を楽しんでもらうように。

鳥取県の境港市は、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者水木しげるさんが生まれた町。
市内には「水木しげるロード」があり、100体近い妖怪の置物が、訪れる
観光客を楽しませています。
有田は有田焼の町ですから、こんな日常の暮らしのシーンを焼き物で置いて
観光客が自由に触れ合うことで、焼き物の町に来たんだなぁ~と喜ばれる。
有田は人気ランキングが一番の「焼き物の町」なんですからね。
話の続きは、来週の21日(月)に。


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Posted by デザイン散歩 at 12:41 | Comments(2)
この記事へのコメント
有田は有田というブランド名にあぐらをかいてた感じがします。お客様にも上から見る感じがあるお店も。心地よいおもてなしは必要ですね。そういえば珈琲カップを自分の好みで選べるお店はランチの時間平日でもいっぱいですね。
Posted by MegMeg at 2009年09月18日 14:49
Megさん、コメントをありがとう。
おしゃるとおり、有田焼はブランドだと思っていて
焼き物に変な自慢があるせいか、お客さんへのもてなし方や接客に
ずいぶんと横柄な店もありますね。
できる事から、少しでも良くなって欲しいものです。
Posted by DボーイDボーイ at 2009年09月19日 13:53
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