2009年08月19日

使い易い白の器!



季節が夏ですから、冷えたビールや冷奴などの「冷えもの」が増えて
食卓に使う食器も少しでも涼しいようにと、「白モノ食器」が登場する。

写真の平たい長方形プレートは一見、あまり取り得のないように
見えそうですが、見かけよりはずいぶんと重宝する食器です。
ビールのおつまみ定番・枝豆や、佃煮をはじめ、キュウリやトマトの
サラダ、チーズなどを乗せたりと出番が多い。

出番が多いにはちゃんと理由があり、このサイズにしては軽くて
とても使い易い。食器は毎日使う道具ですから、食器の「重さ」も
使い易さのバロメーターになる大事な要素です。
窯元の経営者や商社には男性が多く、仕事で持ち慣れているせいか
あまり「器の重さ」については関心が低いようにも見えます。

器が「手に持つ」道具である以上は、伝統的な文様や斬新な絵付けも
大事かも知れないが、その器の購買層が中高年女性なら、器の重さにも
細やかな配慮が必要な場合も出てくる。
窯元経営者や商社の男性には普通の重さであっても、最終のお客である
中高年女性が器を買うか買わないかの「決定権者」ですから、その器を
「ちょっと重たい」と感じたら、いくら絵付けが素適でも売れないのです。

今はモノ余りの低成長時代ですから、この「ちょっとの差」が、買うか
買わないかの分かれ目となる「分岐点」になるから、今まで以上の
「細やかな配慮」が、器作りや店の運営にも求められているようです。  


Posted by デザイン散歩 at 12:40 | Comments(0)