デザイン散歩・プラス

（写真は紅茶小酒のラベルとパッケージのデザイン打合せを
して、これでイコウぜとデザインが決まったとき）

たくさんの人たちのいろんなプロジェクトに関わったなかで、
今年の締めのブログに何がいいのかなと、この１年を思い出して
みると、商品のアイデアを思いついてから、事業計画書を作り、
まじめな事業者の方たちやセンスの良いデザイナーとじっくりと
時間をかけて、いっしょに作りあげた商品に紅茶小酒があります。
今年１年というより、その前の年の春ぐらいから始まったかな。

純米酒に紅茶を漬けこむなんて、純米酒はそれだけでも十分に
おいしいのに、それに茶葉をつけこむとは何事みたいな風が吹く
かもしれないし、ある意味ひょっとすると邪道かもしれませんが、
お酒の楽しみ方がひとつは増えたと思います。
最初は緑茶と純米酒の組合せだったのですが、どっちも体に良い
から、一緒にしたらどうなるのだろう、ぐらいの軽いきっかけで
はじまったプロジェクトでした。

それにずいぶん前ですが、冬の夜に居酒屋で焼酎をほうじ茶で
割ったのがあり、それがおいしかった記憶があり、今も寒い夜に
時々はほうじ茶割を飲んでるのもきっかけになるかな。

こんなきわめて個人的な思いがきっかけとはいえ、たいていは
ひとりのたいしたことのない思いからはじまると思います。
で、最初の小さなアイデアが、いろんな人たちのおかげで、
だんだんふくらんでいくのも楽しいし、ぼ～っとまだ見えないのが、
少しづつスガタが見えそうな気配を感じるのも、また楽しからずや。

お酒を造る蔵元とお茶栽培農家とぼくのおっちゃん３人と
若いデザイナーがいっしょにまじめな打ち合わせが進むよう、
笑いもすこしはとり入れながら。
１回の打ち合わせにたいていは３時間ぐらい話してはよこみちに
それながら、また本筋の話題にもどったりしながら、世の中へ
出すまでは、できる準備をしっかりしてお客さんに喜ばれる
商品と良いデザインができたのではと思ってます。
そしてグッドデザインがグッドビジネスになるようにと。
紅茶小酒ができあがった瞬間、４人の顔から笑顔がうまれたのが、
一番うれしかった出来事ですね。

それではみなさま良いお年を、Have a Good Smile !
デザイン散歩ブログを見ていただきありがとうございました。
それから、紅茶小酒は松浦一酒造さんが造って販売しています。