デザイン散歩・プラス

こういう仕事をしていると常につきまとうのが、「今のを変えて何か
新しいのをデザインしたいんだけど～」という相談があります。
こんな時に出てくる、「何か新しいのを」ってヤツが、実は曲者なんです。
新しいという言葉は普段、気軽に使っているだけに、人によって使う
新しいの意味が違う場合があるから、慎重にせんばです。
ときには、「何でもいいから、○○さんの思う何か新しいヤツを～」とか
「新しいのはデザイナーさんにとにかくまかせるから～」なんてのもあった。

今よりも少しでも良くしたいから、「新しい」コトやモノを考えるはずなのだが
それを当事者がしないで、誰かにまかせて本当にいいモノができると
思っている人は、随分と太っ腹な余裕のある大らかな人か、その事業に
責任を負いたくない及び腰の人かのどちらかだろう。
専門家にポンと任せるよりは、専門家と一緒に「２人３脚」で取り組むほうが
新たな知識も得れるし、「一石二鳥」のプラスにもなるのでは。

「新しい」という意味には、「新たに」とか「改める」のように、今の状況を改める
ことですから、今の状況をきちんと把握すること（現状把握）が、新しいことを
考えたり、始めたりする時の大事な基礎になる。

それをしっかりと見つめないで、なんとなく「何か新しいのを」と云っても
そう簡単には進みにくいし、現状把握の「把握の仕方」が肝心な作業になる。
今の状況や現象の中で、改めるべき内容には一体何かを判断することが
今より良くなるための「新しい何か」の出発点になると思う。

ところで写真の５本指ソックスはとても気に入っている愛用品のひとつで
このさがファンブログの記事にも、５本指ソックスのことが紹介されており
私は５本指靴下メーカーの回し者ではないけれど、いいモノはよかですよ。
特にこれからの暑い季節に仕事が済んで、これから一杯飲みに行こうと
居酒屋に行って靴を脱いでも、靴下の臭いが気にならないのもいい。

額に汗を流して仕事をしていますから、汗は顔だけでなく足にもかいて
いるので匂うことになる。そんな時、靴下のニオイを全く気にしなくて
いい優れものが、「５本指のソックス」です。
もともと医療用をきっかけに作られたようですが、足に５本の指が
あるのだから、手袋と同じように「５本指のソックス」はごく当たり前。

ただ見慣れていないから履こうとしないようですが、「話せばわかる」
じゃ～ないけれど、５本指ソックスの良さは、「履けば～わかる」。
またテニスをする時も５本指ソックスの方が、動きが軽快になるから
今では靴下全部が、「５本指ソックス」ばかりになってしまった。
この５本指ソックスには今の靴下よりも、「新しい快適さ」が確かにある。