2025年01月28日

赤いピーラーはドイツ製



昨日の夜にカレーを作った。寒い日にはカレーだね。
ジャガイモの皮やニンジンの皮を剥くのに使う皮むきは、ドイツへ長く赴任していた先輩デザイナーが東京に戻って来た時のお土産に頂戴した。

赤いピーラーは調理器具の中に置いてもかなり目立つので、すぐに見つかるから探す手間がないし、実際にジャガイモの皮を剥く時などはホントに使い易い。

皮むきの形状にはT字形のタイプを見かけるし、僕も使っているのですが、この赤いピーラーはナイフのように刃先が手元から離れて行く方向なので、剥く時の力が出し易いし、安全性も高い。

赤いドイツ製のピーラーはプラスティック製。手に持っても軽いから、作業中のストレスが少ない。
手に持つ道具は「重量」もデザインの大事な要素。

使い易い、安全、軽い、と三拍子の赤いピーラーがキッチンに来てから、T字形の出番はだいぶ減ってしまった。
  


Posted by デザイン散歩 at 12:04 | Comments(0) | グッドデザイン

2025年01月26日

味噌のパッケージの印象



毎日の食事を作るとき、なるべく1汁2菜にしている。
1汁には味噌汁かあるいはスープを適当に用意して。

味噌の在庫が少なくなったので、スーパーへ食材を買いに行った時、味噌が並んでる売り場へ立ち寄った、

置いてある味噌のパッケージを見ていたら、ゴチック体で書かれたシンプルなパッケージが目についた。

書道家が書いたような筆文字や、ほのぼのした筆文字で手作り感がある味噌などが並んでいる中、堅い印象の普通に見かけるゴチック体なんですが、なんだか真面目で正直そうな印象を受ける。

文字と文字の間も、少しばかり空けており、定規で測ったように整然と文字が並んでるスガタはパッケージへのこだわりと共に、味噌商品のこだわりも表している。

白い余白のスペースは清潔感もあり、味噌にも余分な要素を入れてませんよ、と主張しているようだ。
  


Posted by デザイン散歩 at 12:03 | Comments(0) | グッドデザイン | パッケージ

2025年01月16日

プレミアムチョコレートはスウェーデン発



温かい紅茶を飲むのが、寒い朝の目覚めの習慣になった。
いつもの朝と違うのは、今日は誕生日の朝。

名古屋から届いたプレゼントを開けると、プレミアムオーガニックチョコレートが入っている。

中に説明書がありスウェーデン発のチョコレートとある。
スウェーデンの国旗を見たら、30歳の頃に北欧のデザインに触れたいとヘルシンキやストックホルム、コペンハーゲンなど、北欧都市をリュックを背負って一人で巡っていたのを思い出した。
そして、長女が大学を卒業する3月に卒業旅行をしようとなり、今度は家族一緒に北欧デザインの旅になった。

いつ頃からか定かでないけど、チョコ好きになり、75の今もチョコをときどき口にしている。

チョコレート菓子のパッケージには品種や原材料の表記があり、原材料の始めにカカオマスと書いてあるのを選んでいる。原材料表記の始めに「砂糖」があると、それはチョコ風味な砂糖菓子というシロモノだ。
シロモノを漢字で書くと「代物」、まさにその通り。

スウェーデン発チョコレートの原材料にはカカオマスが始めに書かれており、このチョコを一粒、食べる時は名古屋の友人への感謝と一緒に口に入れて頂こう。
パッケージもチョコレート色で好ましいスガタです。
  


Posted by デザイン散歩 at 12:11 | Comments(0) | グッドデザイン | パッケージ

2024年07月10日

ダイソンの送風機



日中の気温が30度超えしている連日の東京です。もう、
梅雨入りなんてのは関係ないぐらい夏日が続いてる。

先日、あるお店に入ると、そこにはダイソンの送風機が
置いてあった。もちろんエアコンで空気は冷えている。

それにダイソンの送風機のおかげで、冷えた空気が室内を
循環してます。ほんとに静かな送風機だ。

風を吹きだす家電とくれば、扇風機が一般的です。
扇風機は羽を回転させて、風を作るので、扇風機には羽があるのが普通のスガタですが、ダイソンの送風機には羽らしき物がいっさい無い、画期的なデザイン。

羽があるのは扇風機ですが、送風機という家電の領域を
広げたのはダイソン効果だね。
  


Posted by デザイン散歩 at 15:10 | Comments(0) | グッドデザイン

2024年03月04日

白い器のデザインはふつう。



一般的な食器には釉薬を全体的に掛けてあるので、表面がツルツルしている。

焼き物全体に釉薬を掛けると、釉薬の分だけ重くなる。
そこで、釉薬を線状にして部分的に掛けると、釉薬の
部分に少しふくらみがあり、器も持ち易くなる。

白い生地に、白い釉薬を掛けて、白い器ができる。
ふつうの白い器ですが、軽くて持ち易い。
暮らしにふつうと静かな佇まいのデザインを目指した。

日常生活の中で使われる道具には、ふつうなんだけど
今までの普通と少し違う「新たなふつう」を考える。

新しい、新たな、というのは「改め」に通じるし、
普通の「普」は、普遍にも近い気がする。  


Posted by デザイン散歩 at 11:24 | Comments(0) | グッドデザイン

2024年02月26日

キッコーマン醤油ボトルのデザイン



初めて名刺にデザイナーという肩書きを入れたのは50年ほど前になり、当時、目白にあったデザイン研究所の所長からデザインというのは英語だけど、日本語に訳すとどんな
言葉になるのか?
と質問された事をデザインするたびに思い出す。

そのデザイン研究所がキッコーマンから醤油卓上ボトルの
デザインを依頼され、赤いキャップと透明なガラス瓶の
卓上瓶が生まれた。

卓上瓶のスガタの原型は、お酒の徳利。
あの一合のサイズ感や外観を参考にしたようです。

今でもキッコーマンの醤油ボトルは進化しており、常に
新鮮な醤油を卓上でも使えるように改善されて、徳利の
形状は少し残って、使い易さを受け継いでいる。

デザインというのを日本語でどんな言葉に訳すのか?
その一つに「改善」があるような気がする。

今の現状に満足せず、有形であれ、無形であれ、中身も
スガタも常に日々改善する行為がデザインだと思う。
  


Posted by デザイン散歩 at 11:29 | Comments(0) | グッドデザイン

2023年02月28日

ノルウェーの子供椅子@STOKKE



長女が生まれたのは40年前。
子供と同じ目線の高さで、一緒に食事や絵本を読んだり
遊ぼうと思い、テーブルに合う子供椅子を家内と探した。

子供用の椅子となると、サイズを子供に合わせて、小さな
椅子が多く、背面が動物に似せた可愛いのが多くある中、
子供の体格の成長に合わせて、座面や脚乗せ位置が簡単に
調整できるのを見つけた。

それがノルウェーのSTOKKEのトリップトラップ。
赤ちゃんの安全をガードするパーツもちゃんとある。

何よりも気に入ったのは、子供の身長が大きく伸びても
座面や脚乗せの高さ調整が、六角レンチ1個で簡単。

組み立てが六角レンチ1個だけというのも優れているし、
椅子のデザインや構造もシンプルです。

長女が生まれてから小学校を出るまで、一緒に食事したり
絵本を読んだり、遊ぶ時などずいぶんこの椅子を使った。

子供の成長に合わせた役割が済んだ後は、ちょっと高い
所の踏み台や、雑誌を置く棚になるなど、後の応用範囲も
便利な、STOKKEのトリップトラップてす。
  


Posted by デザイン散歩 at 11:41 | Comments(0) | グッドデザイン