2013年07月18日
見るからに涼しげな畑萬陶苑の白い器
今日から伊万里焼、有田焼の新作展が開催されており、
窯元と商社の商談に熱気があるといいですね。
それにつけても今日の暑さかな。外に出るだけで汗が出る。
そんな暑いときの食卓に、見るからに涼しげな真っ白い器。
食器を見ているだけで、涼しげに感じるのは器の力。
デザインワークのひとつに、「外観の造形:スタイリング」があり、
モノのカタチを機能性や生産性、使われる空間や使う人を考慮しながら
デザインする場合もあるのですが、その造形を生み出す元になる
「素材そのもの」をデザインするときに最優先することもあります。
素材のもつ魅力を最大限に引き出すにはどういうやり方があるのかと
いろいろ試していると、今までになかった仕上げが見つかり、
試行しては思考する。思考だけでなく、実際に試行してみる。
この繰り返しをあきないで続けてると新たな仕上げに出会う。
写真の食器は磁器素材で、ほんとに真っ白い。
ただ白いだけでなく「白の美しさ」というか、あるいは「美しい白」と
いったほうがいいのか、エレガントな白が存在しています。
朝顔やめだか、青いラインなど夏らしい絵付けがある器もいいけれど、
何も描かれていない「真っ白い」のも存在感があります。
真っ白ですから、その白を見て何をイメージするかは人それぞれ。
何も描かれていないぶん、余白の余韻みたいなのを感じます。
白い器を作っているのは畑萬陶苑さん。
今年の風鈴まつりのビアカップ100選に、白いビアカップも
登場しています。
Posted by デザイン散歩 at 12:34 | Comments(0) | デザインについて