2012年12月10日
デザイン勉強会で「重さ」について話し合った
先週のデザイン勉強会では、食器のデザインについて、
「使いやすい」という場合「持ちやすさ」ってナンだろうと、
いくつかのカップを持っては、取っ手の太さや形状や大きさ、
カップの形状について話し合ってました。
それと、当たり前ですが「重さ」が持ちやすさを影響する
ウエイトをしめているので、一緒に計量器も置いてます。
個人の感覚で、これは重いとか軽いと判断するよりも、
計量器を置いて計ったほうがわかりやすいから。
軽けりゃイイってもんではないのですが、食器を持つと
自動的に「重さ」も一緒に持つことになるので。
取っ手を付ける「位置」によって、親指や人指し指、中指に
かかる荷重のモーメントも変わり、重さを「重たく感じる」
場合もあれば、そんなに感じない場合もあります。
ずいぶんと細かいことだと思うかも知れませんが、デザインは
細やかなディテールの詰めが大事なので、これが普通です。
重量の数値は測定できても、手に持つ重さ感は計れません。
食器の形状や厚み、サイズ、文様など「目に見える要素」だけで
デザインするのでなく、重さなど「目に見えない」要素も
デザインする場合には大切になってきます。
自分の息子のような年齢の人と、デザインについて話し合うと、
教えているようでも、反対に教えてもらってることもあり、
話をしているあいだに、デザインのヒントがふっと浮かぶことも
たまにあるし、話し合うってのはよか刺激になりますね。
次回は「自分のほしいモノをデザインする」をテーマにして。
Posted by デザイン散歩 at 12:39 | Comments(0) | デザインについて